前置き


静物画はモチーフを通して "幅広い視点" を
私たちに与えてくれます

それら多角的な視点は
静物画に魅力が溢れていることを
知るきっかけになります

主に、この4つの視点をもつことで 
より一層静物画を楽しむことができます!

カテゴリー
構図
モチーフのメッセージ
表現方法

私の思う静物画の魅力

① カテゴリー

静物画のカテゴリー? ってなった人いると思います

実は、
静物画のジャンルは大きく分けて5つあります!

カテゴリー名簡単な説明
コレクション画貴重なものや高価なものを並べた絵
花束花を主題とした絵
朝食画・晩餐画料理や食器を描いた絵
台所画魚や野菜等がのっている
台所のテーブルを描いた絵
ヴァニタス寓意的な要素をもつ絵

静物画を鑑賞する際に
その作品のカテゴリーを考えながら鑑賞すると
クイズみたいな感じで楽しい!

是非ともやってみてください

私のブームはコレクション画です
その時代の物を静物画を通して知れて面白い!

② 構図

構図によって与える印象は大きく変わります
デッサンのときにも重要です

私はもともと構図を決めるのが
あまり得意ではなかったので 
最近 「 構図力 入門 」という本を読みました

安定する構図とは?不快を与える要素は?と
具体的な参考例が多くあり
非常に分かりやすかったです

③ モチーフのメッセージ


主にヴァニタスを鑑賞する際に
大事にするべき視点です
コレクション画など様々な静物画でも隠されている場合があります

今回はヴァニタスで描かれているモチーフの意味に厳選して、紹介します

[ ヴァニタス ]
16世紀から17世紀にかけてヨーロッパ北部で
特に多く描かれた、人生の空しさを表す静物画

頭蓋骨いずれ必ずやってくる死
楽器人生の簡潔さ
砂時計時間の有限さ
熟れた果物衰退や老化

モチーフのもつ意味を通して
作品のもつメッセージを考えることができます

ちなみに 皮を剥いたレモンには
" 見た目は魅力的だが味わうと苦い "
という意味があるそうで
人生の側面を表しているそうです

ヴァニタスは面白い!!


④ 表現

「リンゴとオレンジのある静物画」ポール・セザンヌ

「リンゴとオレンジのある静物画」
ポール・セザンヌ

静物画と言えば
この作品と言えるほど有名な作品です

この作品で今回注目するのは

りんご

現在も静物画の主題として
描かれつづけている 「りんご」

セザンヌの「りんご」 は色が非常に鮮やかであり、
ある時は中央の「りんご」に目がいくように
単調に描かれており、周りの「りんご」が 
一目では「りんご」と分からないときもあります

また、画面の構成による自由な方向からの描写も
セザンヌならではで非常に素敵です



りんごでも多くの表現があり、
画家や時代によって、その表現は様々です

ある時代には
りんごが美味しそうにみえ

ある時代には
乾燥して美味しそうでない時もあります

静物画のりんごは奥が深い!!

いつか「りんご」を主題とした作品を描きたいです

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